都市の輝かしい光の中にどこかむなしさを感じるときがある。あかりの本質とは何かをもう一度問いたい。 決して自然の光に勝ることのできない都市のあかりはもっと揺らぎを持ちささやかなものであるべきだ。 生命の源である海は様々な光に満ちている。まるで海ほたるが集まったかのような光を放つベンチに人が腰掛けるとそこを中心にして光が弱まる。 何人も腰掛ければ自然に公共空間におけるパーソナルスペースが浮かび上がる。その光景を見て新たに人が集まり、人と人との声のない対話が光の光景として広がっていく。
屋外LED照明デザインコンテスト「庭のあかり大賞」 ファイナリスト 丸の内の「エコッツェリア」と「アーツ千代田3331」にてパネル展示